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「オリエンテーション」を徹底解説!ガイダンス、オリエンテーリングとはどう違うの?

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企業に入社、あるいはサークルに入会といったような形で新しく組織に加入する際、つきものであるのがオリエンテーションです。

企業の場合は導入教育や新人研修という位置づけの場合が多いでしょう。

しかし、オリエンテーションとはそもそもどのようなものでしょうか。教育や研修以外の意味や用法があるかもしれません。

そこでオリエンテーションについて詳細をまとめます。

オリエンテーションの意味とは?

オリエンテーションは外来語です。語源や、元々の意味などを調べる必要があります。順番に見ていきましょう。

オリエンテーションの語源は教会が関係

オリエンテーションという言葉には文化的な由来があります。

オリエンテーションの原型であるラテン語の“Orient”は東方を指します。

かつて教会建築の様式として、主祭壇を建造する際には東向きに設置するのが望ましいと考えられていました。

この建築様式が元となり、建物の向きを取り扱う際には東が最も縁起の良い方角だとする思想が根付いたのです。

やがて“orient”は英語に輸入され、“orientation”という言葉として浸透しました。

英単語“orientation”の意味は正しい方向に向ける・方向づけをするというものです。しかし“orientation”の方向とは、元々のところ東を指していたのです。

歴史的・文化的にも大事なポイントなので是非押さえておきましょう。

説明会や研修が一般的

日本におけるオリエンテーションは多少の意訳が入っており、主に説明会や研修というニュアンスで使われています。

方向を定める・方向づけと覚えるとワンランクアップ

語源であるラテン語“orient”と英語“orientation”の歴史やルーツを読み解けば、日本語表現におけるオリエンテーションの意味合いも理解しやすくなります。

オリエンテーションが説明会や研修と訳されている背景には、正しい方向を指し示すというニュアンスが含まれているのです。

一見すると回り道のように思われますが、オリエンテーションという言葉を使う際にはひとまず語源や由来に立ち戻ることをオススメします。

新人に対してオリエンテーションと称して説明会や研修を行うのは単なる行事ではなく、組織に加わる上での正しい方向づけをするためであると理解するとよいでしょう。

オリエンテーションは略して使う?

多くはありませんがオリエンテーションをオリエンと略する用例があります。

扱いとしてはちょうどプレゼンテーションをプレゼンと略す例と同様と考えられます。

オリエンテーションをオリエンと略することはあくまで同僚など身内同士のやり取りに留め、対外的な場面では避けるほうが望ましいといえます。

「オリエンテーションを受ける」がメジャーな使い方!どんなシーンでみられる?

オリエンテーションに対しては、受講や参加という言い回しが適切とは限りません。

また新人などに導入教育や方向づけを行うのはオリエンテーションを実施する側です。

オリエンテーションを実施される側としては、オリエンテーションを受けるという言い回しが一番妥当といえるでしょう。

ではオリエンテーションを受ける場面というのは具体的にどのようなものがあるでしょうか。例を挙げてご紹介します。

アルバイトのオリエンテーション

アルバイトのオリエンテーションといえば、職場環境に慣れるための教育であったり、店舗オペレーションに関するマニュアルを読み合わせたりといった導入教育を指すのが一般的です。

ビジネスシーンのオリエンテーションに比べるとある程度肩肘張らずに受けられるといえるでしょう。

ビジネスシーンのオリエンテーション

ビジネスシーンのオリエンテーションは主に新人研修や新人教育を指します。

特に企業の戦力になるための方向づけを行うもので、企業文化を教え込んだり新人同士の連帯意識を高めたりといったように経営戦略の一つとして位置づけられることが多いのが特徴です。

学校や教育現場でのオリエンテーション

学校や教育現場で行われるオリエンテーションは、主に学校という枠組みの中で生活を送るための必要情報を提供するものです。

義務教育の場合は実感が湧きづらいですが、大学のように自由が利き高い自主性が求められる環境であれば必須の機会です。

例えば履修登録の要領や必要書類に関する説明を受けずに講義を受講した場合、いかに優秀な成績を収めたとしても単位を取得することはできません。

またゼミやサークル活動のために施設を利用する際にも所定の手続きが必要です。

やはり学校や教育現場においても、オリエンテーションは欠かせないということがいえるでしょう。

医療現場でのオリエンテーション

医療現場におけるオリエンテーションには特殊な意味があります。

医学の専門用語で見当識(けんとうしき)というものがあり、医学上のオリエンテーションは見当識と同義です。

見当識とは意識障害の指標を示すもので、自分の年齢や現在地といった基本的な状況把握能力が保たれているか否かを確認するものです。

もちろん病院や看護学校など、医療の関係機関においては一般企業などと同様のオリエンテーションも行われています。

ただし専門用語としてのオリエンテーションが存在するという点には注意が必要です。

オリエンテーションとガイダンス、意味の違いを解説

オリエンテーションと似た位置づけで捉えられているのがガイダンスという言葉です。

そこでガイダンスの意味を解説し、オリエンテーションとの違いを明らかにします。

ガイダンスとは日本語の案内・手引きに相当します。英語に戻すと理解しやすいのですが、“guidance”は“guide”の名詞形です。

ガイダンスの本質は、いわゆる観光案内などの意味で使われているガイドと同じということです。

これに対してオリエンテーションの場合は対象を組織に導入し、同化させるという方向づけとコンセプトが存在します。

つまりオリエンテーションの過程で案内や手引きといった手順があっても、1つのプロセスに過ぎないということです。

オリエンテーションとガイダンスは一見するとよく似ていますが、本質において明確な違いがあるという点を押さえておきましょう。

よく耳にするオリエンテーリングは全く別の意味

オリエンテーションと混同しやすい言葉として、オリエンテーリングというものがあります。

オリエンテーリングとは野外スポーツの一種であり、地図とコンパスを用いてゴールまで辿り着く時間を競うという内容です。

またオリエンテーリングの語源はドイツ語で方向を定めて走る(Orientierungslauf)という意味なので、オリエンテーションとは異なるものであることが明らかです。

オリエンテーションの類語や日本語の言い換え

終わりにオリエンテーションの類語や言い換え表現をご紹介します。

オリエンテーションの類語や言い換えはいくつもありますが、代表的なものとしては誘導・手引・導引というものが挙げられます。

ただしこれらの類語や言い換えを単純にオリエンテーションの代わりとして当てはめることは推奨できません。

というのも、ここで挙げた表現はガイダンスの意味と重複するからです。

オリエンテーションの本質までを完全に網羅した類語や言い換えは、単語レベルだと日本語に存在しないのです。

今後オリエンテーションという言葉を扱う際には、その特徴やユニークさを理解した上で使うとよいでしょう。

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