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「グランドデザイン」の意味とは?「マスタープラン」とはどう違うの?類語もご紹介!

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「グランドデザイン」という言葉を聞いたことはありませんか。

一般的な定着の度合いは十分ではありませんが、それでも何かを制作したりマネジメントしたりといった仕事に従事する層の間ではかなり浸透しているフレーズです。

デザインとはどう違うのか、グランドが付くと何が変わるのか。そもそも、グランドデザインの意味は?このような疑問に答えるべく解説していきます。

グランドデザインは場面によって3つの意味をもつ!

グランドデザインは業界や場面によって使い方が変わり、主に3つの意味があります。

典型的な3つの場面を解説します。

ビジネスのグランドデザイン「会社の展望やプロジェクト」

まずはビジネスシーンにおける用法です。

ビジネス分野でグランドデザインといえば「会社の展望やプロジェクト」といった、未来に関する話や全社を挙げてのプロジェクトといった大がかりなスケールの構想を指します。

このため、一般職員よりも社長や役員といった経営層の役職者が用いることが多い言葉といえます。

教育現場のグランドデザイン「目標や学校経営理念」

教育現場でグランドデザインという場合は個別のクラスや学年ではなく、「全校の目標」や「学校経営理念」といったように学校全体の構想を指します。

これは市や県といった自治体レベルのスケールであっても考え方は同じで、「市としての教育方針」や「県としての学校経営理念」といったように大きな運営母体を前提として発想するという点が肝要です。

ITのグランドデザイン「WEBサイトの全体設計図」

IT分野のグランドデザインは、デザインという言葉が持つ元々のニュアンスに近く「WEBサイトの全体設計図」という意味を指します。

いわゆる「青写真」のようなもので、WEBページ全体のレイアウトを考えてテキストや画像の配置を決め、必要なリンクを設定します。

なおレイアウトは必須条件ですが、当該WEBページのコンセプトや集客ターゲット、発信するメッセージといった作品としてのトータルな仕上がりまで気を配るのもIT業界におけるグランドデザインの特徴といえるでしょう。

グランドデザインの本来の意味とは?言い間違いに注意!

次にグランドデザインが持つ本来の意味をチェックしましょう。

分野や場面に応じて様々な使われ方をすることはわかりましたが、元々の意味合いを押さえておくことも必要です。

英語「grand design」に由来

グランドデザインは英語の“grand design”に由来します。

“grand”は「壮大な・雄大な」という形容詞です。あの有名なアメリカのグランドキャニオン(grand canyon)の名が示す通りですね。

“desing”は、今やほぼ日本語化している「デザイン」のことです。

この2語を組み合わせたものが“grand desing”というわけです。

本来の意味は大規模な計画・構想

グランドデザインが持つ本来の意味は「大規模な計画・構想」です。

つまり、仕事でいえばミクロ単位の通常業務ではなく決算期や年間といったマクロ単位で業務を捉えるイメージです。

芸術活動でいえば部位ごとの仕上がりに目を配るのでなくトータルの完成図についての構想を練ったりデザインしたりするということです。

グラウンドデザインではまったく別の意味

グランドデザインの誤表記の例として、稀に「グラウンドデザイン」とする記述が見られます。

これを便宜的に英語表記すると“ground desing”ということになりますが、実際には英語表現としてこのような言葉は流通していません。

なお“ground”は「土・地面」「分野」「運動場」という意味です。

日本語表現上でカタカナ表記したり、カタカナ語として発音したりする際には「グランド」と混同しやすいので注意しましょう。

グランドデザインの正しい使い方と例文

グランドデザインの正しい使い方を3つの例文でご紹介します。

例文

当営業部門のグランドデザインはA社との共同プロジェクトで進めている大型商品を来年初にリリースし、年間で前期比3割増の売上高を狙うというものだ。営業部総力を挙げてのプランといえる。

例文

我が校はグランドデザインとして、地域で最も清掃活動のさかんな学校となることを掲げている。決められた箇所以外のポイントについても汚れを落としたり、整理整頓を行ったりすることを奨励し社会的なモラルを養うのが狙いだ。

例文

2014年7月、国土交通省により「国土のグランドデザイン2050」が発表された。コンセプトは人口減少と巨大災害に対応した社会インフラを実現する国土整備計画である。このグランドデザインの1つとして、人口減少と地方都市の過疎化に対応するべく都道府県を越えて周辺都市が連携する「高次地方都市連合」の構築がうたわれている。

グランドデザインの類語とは?使い分けも重要!

ここでグランドデザインの類語を見てみましょう。

それぞれニュアンスも少しずつ異なりますので、場面に応じて使い分けられるようにしておきましょう。

スキーム

「スキーム」は英単語“scheme”に由来する言葉で「枠組み」「計画」を指します。

グランドデザインと比較すると、個別の詳細な単位を対象としたプランということができるでしょう。

なおスキームの中にメッシュ(網)を展開することによってスキームの内容を埋めていく様をイメージすれば、具体的にどのようなものを指すのかがわかりやすいはずです。

マスタープラン

「マスタープラン」とは「基本となる構想や計画」のことです。

制作作業などに関する具体的なプランではなく、作業内容を肉付けする前の基本的なコンセプトや方向性を決定づける構想や計画のことです。

日本語の「原案」に近いものといえるでしょう。

ロードマップ

「ロードマップ」とは行程管理における手法の1つです。

予め目的達成までの行程を時系列や順番に沿って地図のように描いておけば、作業者は定められた行程を順番にこなすことでゴールに近づき最終的に目的を達成できるという方法論です。

グランドデザインとは異なり、作業の順序や個別の行程までも予め網羅するというのが特徴です。

トータルデザイン

「トータルデザイン」とは対象となる区域・範囲における製品や空間、世界観などを総合的にデザインすることを指します。

広い分野で用いられるグランドデザインとは異なり、トータルデザインはあくまでデザイナーによって行われる所作であるという点も特徴です。

キャリアデザイン

「キャリアデザイン」とは自分自身の職業人生を思い描き、設計することです。

つまり第三者によって進路を左右されるのでなく主体的に自分の経歴をコントロールし、社会人としてのキャリアをセルフプロデュースしていくという行為を指します。

まとめ


グランドデザインは使いやすい言葉であるとともに、方法論として非常に有用です。

ビジネスシーンで仕事に臨む際、これまでに述べたような方法論を仕事術として取り入れることによって独自の発想が生まれたり、大幅な効率アップを達成できたりする可能性があります。

中でもグランドデザインは経営者と同様の視点で物事を考えるという重要なメソッドです。

仕事術の一つとして取り入れ、今後のビジネスライフに役立てていきましょう。

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