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「クリティカル」はビジネスと日常生活で用法が違う?批判的という意味もある!?

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クリティカルという言葉をご存知でしょうか。日常生活上ではそれほど使う機会は多くないかもしれません。

しかし医療やビジネスの分野では深刻な問題を取り扱う場合にしばしば使われるほか、ゲームの分野ではかなりポピュラーな言葉です。

またよく知られる致命的という意味とは異なる用例も見られ、奥深い言葉である可能性も考えられます。

クリティカルの意味とは?一般的な使い方や由来を解説

さっそくクリティカルの意味をチェックしましょう。

併せて一般的な使い方や由来についてもご紹介します。

英語「critical」が語源

クリティカルの語源は英単語“critical”です。

主な意味としては深刻・致命的・決定的・批判的・批評的というものがあり、文脈によってニュアンスが大きく変化するといえます。

ビジネス用語では主に危機的・致命的

ビジネス用語としてのクリティカルは主に危機的・致命的という意味で使われます。

深刻あるいは重大という意味で使われる場合もありますが、いずれも危機的・致命的という意味から転じたものと考えればよいでしょう。

稀に批判的・批評的

クリティカルには批判的・批評的という意味もあります。

日本語表現では比較的稀な用法ですが、英語圏ではむしろこちらの意味が一般的とされています。

ビジネスシーン、特にマネジメントに関するクリティカルの関連語では批判的というニュアンスが含まれることがしばしばです。併せて覚えておくとよいでしょう。

ゲーム用語のクリティカルヒットが有名

クリティカルヒットはゲーム用語の中でもとりわけメジャーなフレーズです。

クリティカルという言葉を知るきっかけはゲームだったという人も少なくないでしょう。

ゲーム用語としてのクリティカルヒットは主に必殺の一撃というニュアンスで、通常の攻撃とは別に低確率もしくは特定の条件で発生する大打撃という扱いです。

有名RPGのドラゴンクエストシリーズにおける、いわゆる会心の一撃がこれに相当すると考えればわかりやすいでしょう。

なお日本におけるクリティカルの意味として致命的という解釈がメジャーな理由は、ゲームを通じてクリティカルヒットというフレーズを覚える機会が多いからだと考えられます。

クリティカルのつく用語の意味を詳しくチェック

応用編として、クリティカルのつく派生語を見ていきます。

クリティカルの意味は複数あるという点を踏まえて、それぞれの用語を詳しくチェックしましょう。

ビジネスで使うマネジメント用語「クリティカルパス」

クリティカルパスとはプロジェクト進行に関する管理手法の1つです。

作業進行における開始から終了までの主要な工程を網羅し、所要時間を算出することでプロジェクト全体の作業時間を見積もるというものです。

主要な工程とそれ以外の工程を分けることによってプロジェクト終了までの最短経路を探し出し、効率化と標準化を図るという効果があります。

客観的・論理的に思考する方法「クリティカルシンキング」

クリティカルシンキングとは健全な批判精神に基づく思考法を指します。

クリティカルシンキングはしばしば批判的な思考法と直訳されますが、本来批判そのものを目的とするのではありません。

物事に対して客観的な視点で接することで課題や改善点を発見し、より良い結果を導き出すべく論理的に思考すること。これがクリティカルシンキングの本質です。

医療現場での看護「クリティカルケア」

クリティカルケアとは医療用語で、生命の危機にある重篤患者に対して行う専門的な看護や措置を指します。

クリティカルケアの多くは集中治療室において施行されますが、これは絶対条件ではありません。

例えば緊急手術の後、生命を維持するために観察やサポートを継続して行うこともクリティカルケアの一環です。

マーケティング用語である分岐点や市場普及率「クリティカルマス」

クリティカルマスはマーケティング用語の1つです。

マーケティングの世界では商品やサービスの普及率が急激に跳ね上がる分岐点があると考えられています。

この分岐点における普及率がクリティカルマスです。

クリティカルマスは1962年に米国社会学者であるエベレット・M・ロジャース氏が著書『イノベーター理論』で提唱したものです。

ロジャース氏によるとクリティカルマスの普及率は16%であり、この説は今日に至るまで覆されていません。

クリティカルを用いたフレーズを例文と一緒に確認

クリティカルを用いたフレーズをご紹介します。

フレーズを含む例文を列挙しますので併せてご確認ください。

クリティカルな問題

ビジネスシーンでよく挙がるのが、クリティカルな問題という表現です。

日常的な用法である致命的という意味の場合もありますが、ビジネスシーンにおいては喫緊の問題もしくは極めて重要な問題というニュアンスが強いといえます。

つまりここで使われているクリティカルは、先述のマネジメント用語「クリティカルパス」における意味と同じ性質を持っています。

当該対象が会社や事業にとってクリティカルであるか否か、という点に注目するとわかりやすいでしょう。

クリティカルな状態・状況

クリティカルな状態とは主に人や動物、あるいは会社のような法人に対して用いる表現です。

意味としては危機的な状態、重篤な症状などの容態や財政状態を指すことが多いといえます。

これに対してクリティカルな状況という言い回しをする場合は、実体のある人に対してではなく、漠然とした環境や付帯状況を指すことが多いといえます。

例えば自然災害が発生した場合を想定すると、即座にクリティカルな状態という表現をするのは一般的ではなく、やはりクリティカルな状況という方が適切です。

その後対象や損害などの実情が明らかになった段階で、自分や第三者にとってクリティカルな状態という表現をするのが妥当です。

クリティカルの意味合いそのものは同じですが、状態と状況を区別して使うべきという点を押さえておきましょう。

クリティカルの類語や関連語をまとめてみた!

最後にクリティカルの類語や関連語をご紹介します。

<類語>
危機的・致命的・決定的・重大な・批判的・批評的・臨界状態

<関連語>
クリティカルシンキング・クリティカルパス・クリティカルケア・クリティカルヒット・クリティカルマス・クリティカルポイント・クリティカルイシュー

まとめ


クリティカルはビジネスシーンと日常生活とで大きく意味が変わる言葉です。

多くのカタカナ語はビジネスユースと日常使いの間である程度共通の意味合いがあるものですが、クリティカルに関してはこれが当てはまりません。

特にクリティカルシンキングやクリティカルパスといった派生語ともなると、単純に危機的や致命的といった言葉を当てはめるだけでは意味が通じないのです。

英語と日本語で主な用法に違いがあるのです。

またクリティカルヒットというゲーム用語が派生元の言葉の普及に影響するという、珍しい現象も起こっています。

このようなカタカナ語に触れる際には、やはり語源やルーツまで遡ることが大事でしょう。

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