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「リーク」の意味とは?「リークする」だと意図が含まれる!?流出との違いも解説!

報道関係で耳にすることが多いカタカナ語の中に、リークというものがあります。

リークという言葉は一般的に、芸能関係のニュースで多く聞かれるイメージかもしれません。

ところがリークは芸能に限らず、政治や企業の機密に関する話題など実に幅広い場面で登場しているのです。

リークについて理解するには業界や分野に限定するのでなく、「情報」というキーワードに着眼する方がよいでしょう。

ここでは、情報とリークの双方に注目しながら解説していきます。

情報をリークするってどんな意味?

マスコミにリークする、という言い回しがありますよね。実のところ、「リークする」という行為は意図的なものなのです。

意図的という一言だけではわかりづらいでしょうから、もう詳しく見てみましょう。

秘密や情報などを意図的に漏らす

リークという単語だけだと、漏洩の事実に恣意性が含まれるとは限りません。内容としては流出とほぼ同じといえます。

一方「リークする」だと、「秘密や情報などを意図的に漏らす」という意味になります。積極的に流出させるということであり、俗な言い方をすれば「タレコミ」に近いニュアンスですね。

リークするという表現の場合、情報漏洩には人が介在し、恣意性が加わっているというポイントを押さえておきましょう。

リークは英語「leak」を語源とするカタカナ語

リークは英単語“leak”を語源に持つ外来語ですが、“leak”には名詞と動詞、2つの用法があります。

「漏洩」と「漏洩する・漏らす」という、2つの意味があるのです。

名詞の「漏洩」だと、事実そのものを表現する言葉ですよね。

一方、動詞の「漏洩する・漏らす」の場合は意図の意思や意図が介在するというわけです。

日本語表現におけるリークの使い方は、英語圏での運用と非常に似ていることがわかりますね。

リークの正しい使い方を例文でチェック

リークの基礎知識を踏まえ、組み合わせによるフレーズを2つ紹介します。

リーク情報

リーク情報とは漏洩によってもたらされた情報のことです。

流出情報というよりも、意図的に外部へ漏らされた情報というニュアンスが強調されます。

例文:
ネット上では、リリース前の新作ゲームに関するリーク情報がしばしば流れる場合がある。真偽が疑わしい場合もあるため、あくまで噂話とみなすのが賢明だろう。

リーク画像

リーク画像とはリーク情報の一種で、本来非公開の内容が画像としてリークされたものです。いわゆる証拠写真のような位置づけと考えればよいでしょう。

例文:
文章だけでは疑わしいとみなされがちなリーク情報の信憑性を高めるため、文章に加えてリーク画像を添付するのがゴシップ誌のセオリーだ。

リーク投下

リーク投下とは「リークする」の言い換え表現です。

物を投げ落とす所作を投下といいますが、爆弾のように危険なものを放り投げる際に「投下」と表現すると、より切迫した雰囲気が強調されますよね。

リーク投下とは「リーク情報を投下する」という意味合いであり、リーク行為をいっそう強調する効果があるというわけです。

例文:
作戦通り、首尾よく機密情報を掴んだ。後はリーク投下のタイミングを図るだけだ。

分野別リークの意味と使い方をチェック

リークは分野によってそれぞれ異なる意味で使われます。4つの分野から紹介しましょう。

リーク電流とは?電気分野のリークは「漏電」の意味

電気の分野においてリークというと、漏電を指します。

リーク電流とは、絶縁されていて本来流れないはずの場所や経路に漏れ出す電流という意味です。

医療分野のリークは「人工呼吸器の酸素漏れ」の意味

医療の分野におけるリークは専門用語で、人工呼吸器の酸素漏れを指します。

言うまでもなく、酸素漏れは呼吸不全につながるおそれのある危険な状態。

医師や看護士が患者の容体をチェックする際、リークが発生していないかという点にも気を配っていることがわかりますね。

IT分野のプログラミングバグ?C言語の「メモリリーク」の意味

IT分野にはC言語の1つとして、「メモリリーク」という用語があります。

メモリリークとは、実行したプログラムが確保していたメモリ領域が解放されないままの状態が続き、メモリの空き領域が減っていくことです。

メモリリークが起こる原因としてはプログラミング上の欠陥、いわゆるバグが挙げられます。

プログラムを起動したら、相応のメモリリソースが必要になることはご存知でしょう。

正常に設計されたプログラムの場合、プログラムが終了した際にはそれまで占拠していたメモリを解放するのが当然です。例外がメモリリークというわけですね。

実のところ「メモリを解放する」という処理はプログラムで制御されており、処理を実行するための命令が必要になります。

プログラム終了時にメモリを解放するための実行命令を設計していない場合、当該プログラムがメモリを占拠したままになってしまうのです。

メモリリークを起こすバグの原因は、メモリを解放する命令のプログラミングミスによるものと理解しておけばよいでしょう。

真空装置の発泡漏れ検査「リークチェック」の意味

真空装置が発泡漏れを起こしている状態もリークと呼ばれます。

真空装置に生じている空気やガスの漏れは、装置にスプレーや塗料などを散布することで検査します。
空気やガスが漏れていると、当該箇所から散布したスプレーや塗料が発泡するので問題を発見できるというわけです。

ちなみにリークチェックはリークテストともいうので、併せて覚えておきましょう。

リークとは長ネギに似た野菜の意味もあり

ネギに似た地中海原産の野菜、リーキはリークと呼ばれることがあります。

リーキの英語表記は“leek”であり、実際に海外での発音は「リーク」なのですが、日本での発音は「リーキ」として定着していますね。

リーク、リーキといわれてピンとこない方も、西洋ネギ・ポロネギと聞けばおわかりになるかもしれません。

リークの類語や同義語まとめ

リークの類語や同義語をまとめてチェックしましょう。

口外する

口外するとは、本来言ってはいけない内容を口に出してしまうということです。簡単にいえば、秘密を暴露する発言行為ですね。

言いふらす

言いふらすとは、辺り構わず言って回ることです。いわゆる流布のことですが、言いふらす内容が機密事項であるか否かは問われません。

筒抜け

筒抜けとは本来秘密であるはずの内容が、実際のところは伏せられておらず周囲に知れ渡っていることです。遮るものがない様を表します。

漏洩

漏洩とは、本来閉め切られているはずの秘密や機密が漏れ出ることをいいます。最もリークに近い日本語といえるでしょう。

リークの関連語の意味も覚えておこう!

応用編として、リークが使われる文章やコンテンツにおける頻出ワードもチェックしておきましょう。

情報セキュリティ

情報セキュリティとは、情報に対する管理体制や機密性の維持を指します。

最も大事な要素は機密性であり、外部からのアクセスを遮断し権限のある者だけが情報やデータを扱えるようにすることですが、さらに完全性や可用性も要求されます。

完全性とは情報が破壊・改ざん・消去などによって毀損することがなく、当初の内容を維持しつづけられることです。

可用性とは必要な際に、中断することなくスムーズにアクセスできる状態を確保することを指します。

情報セキュリティとは情報の機密性・完全性・可用性を維持することといえるでしょう。

個人情報漏洩

個人情報漏洩とは氏名や住所、電話番号といった個人を特定可能な情報や、家庭などのプライベートな情報を外部に漏らすことです。

個人情報漏洩の典型例として、顧客データの漏洩があります。

顧客の住所氏名だけでなく、場合によっては家族構成や取引内容、資産までもが明らかになってしまう場合もあるでしょう。

特に大企業の顧客データは膨大な個人情報を含んでいるため、ハッカーなどがターゲットにする場合もあります。

内部工作

内部工作とはいわゆるスパイ活動のことで、目的達成のため組織に入り込み、内部の人間に働きかける行為をいいます。

具体的には企業や団体の社員もしくは職員として採用され、他のスタッフと全く同じ境遇で日々を過ごし組織の一員として完全に溶け込むことからスタートします。

内部工作には知性や環境適応性が高い人物が選ばれるため、有力な人材として重宝される場合が多いでしょう。

時間をかけて周囲からの信頼を得た段階で、初めて本格始動することになります。

例えば機密情報へのアクセス権を得たり、あるいは組織のキーマンから重要情報を聞き出したりといった行動が挙げられます。

入手した目的の機密情報を依頼主にリークすれば、ミッション完了。後は転職などを理由として組織から退職・脱退すればよいだけというわけです。

内部工作のために、年単位の計画を実行するケースも決して珍しくはありません。

機密情報の入手には相応のリスクとコストを負う価値があるとみなされているわけです。

スパイといえば軍事活動の一環であると思われがちですが、企業スパイや産業スパイという言葉がある通り、仕事や職業としての需要があるのです。

内部工作やスパイとは、現実問題としてビジネスシーンに存在する脅威であることを覚えておきましょう。

SNS発信や週刊誌に注意!リーク情報は必ずしも本当とは限らない

裏付けを得ることを「裏を取る」といいますよね。

リーク情報は元々秘匿性の高い対象に関する情報なので、内容によらず注目を集めやすいといえます。

注意点として、SNS上の一般ユーザーが発信したリーク情報や、ゴシップ関係の週刊誌(ゴシップ誌)によるリーク情報は鵜呑みにするべきではありません。

なぜならSNSやゴシップ誌にとっては情報の鮮度とスピード感が第一であり、情報の信憑性や信頼性については二の次とされる傾向が強いからです。

簡単にまとめると、SNSやゴシップ誌がリーク情報とうたっているものは、スピード感を重視するあまり裏を取っていない場合がしばしばあるというわけですね。

裏付けの重要性はSNSやゴシップ誌に限りません。そもそも情報とは正確で、信頼できるものでなければ意味がないのです。

特にリーク情報の場合は希少価値が高いためスピード感だけで重宝されがちですが、スピード感と信頼性の双方をクリアできてこそ本物の情報といえるでしょう。

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