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「ローンチ」の意味や正しい使い方を確認!ローンチとランチャーの関係性も徹底解説

ロケットの発射やレーシングカーの発進を、カタカナ語で「ローンチ」といいますよね。

近年では情報を公開したり、サービスや事業を立ち上げたりすることもローンチと表現するようになってきています。

ローンチと組み合わせたフレーズや業界用語もあり、ローンチという言葉に触れる機会は多いといえるでしょう。

ローンチの使い方を今一度見直すきっかけとして、当記事をご活用ください。

ローンチってビジネスシーンでどんな意味?

ローンチといえば、何かをスタートさせるようなイメージを持っている方も多いでしょう。

「ローンチ=スタート」という解釈でもある程度合っていますが、ピンポイントの答えではありません。やはり正確な意味を押さえておくべきでしょう。

「新商品や新サービスの公開」という意味

ローンチの主な意味は「新商品や新サービスの公開」というもの。一般的にはビジネスでの用法が多いといえるでしょう。

ちなみに、映画やCDなどの発売開始を指すリリースとは性質が異なります。

詳しくは後述しますが、ローンチとは解禁ではなく「公開」であるという点がポイントです。

金融業界におけるローンチは「有価証券の発行」を意味

金融業界におけるローンチは、「有価証券の発行」という意味の専門用語です。

株式などの有価証券を発行し、市場に送り出すというニュアンスですね。

ローンチの正しい使い方を5つの例文でチェック

文章の中でローンチを使う場合、どんな表現になるのでしょうか。例文を見てみましょう。

例文

知人のA君は独学でプログラムを勉強し、アプリケーションをいくつも自作している。先日、スマホ向けWebアプリケーションを1件ローンチしたという。

例文

2019年10月、トヨタグループが利回り0%の社債をローンチ。国内初の出来事として大いに話題となった。

例文

私の好きなスニーカーブランドは頻繁に新商品をローンチする。公式HPではローンチカレンダーが公開されており、見るたびにワクワクしてしまう。購買意欲を刺激する仕掛けである点はもちろん、Web集客およびWebマーケティングの手法としても見るべき点は多い。

例文

新規ITサービスのローンチを記念し、企業のプロジェクト関係者を集めてローンチパーティーを開催する。プレスリリースの際には多くの反響があり、見込みユーザーだけで当初予定の獲得ユーザー数を上回っている。

例文

新商品をローンチする際にはリスティング広告の影響を考慮するのも販売戦略の1つである。話題性やインパクトを重視した商品やキャッチコピー、CMなどが多い理由の1つとして、リスティング広告を意識しているという傾向は大いに考えられるだろう。

ローンチの付いたコトバの意味を解説

ローンチには他のカタカナ語と組み合わせたフレーズや、業界用語がいくつかあります。

一例を見てみましょう。

ゲーム業界用語「ローンチタイトル」の意味

ゲーム業界ではゲーム機本体の発売日に合わせて、ゲームソフトも本体と同時に売り出されるのが定石となっています。

ゲーム機本体と同時に発売されるゲームソフトはローンチタイトルと呼ばれるのが一般的で、当該ゲーム機の性能を示したり、本体自体の売上動向を決定づけたりする代表作が生まれることもしばしばです。

新型ゲーム機の情報公開までに、ローンチタイトルとして魅力的な作品を多くラインナップするのも大事な販売戦略であり、マーケティング上の重要ステップといえるでしょう。

自動車制御技術「ローンチコントロール」の意味

ローンチコントロールは、自動車業界用語の1つです。

ローンチコントロールとは自動車の自動制御技術のことで、完全に停止している状態から素早く、かつスムーズに発進加速させる作用があります。

ローンチコントロールは元々、レーシングカーに代表されるモータースポーツ用の特別な技術だったのですが、近年では一部の一般車両にも実装されるようになりました。

航空業界用語「ローンチカスタマー」の意味

ローンチカスタマーは航空業界用語で、航空機メーカーにとって新型機開発を後押ししてくれる重要顧客のことです。

航空機メーカーが新型の航空機を開発するに当たっては、膨大なコストやリスクを負うことになりますよね。一般論として成功の保証もないのにコストを投じたり、不明なものにリスクを負いたくはないものです。

一方で予め案件の概要が明かされ、コストやリスクに釣り合うだけの需要が約束されていれば、状況は随分変わるでしょう。

カギを握るのがローンチカスタマーです。ローンチカスタマーは予めメーカー側に希望の要件を提示し、要件に沿う機体を開発してくれるならばまとまった規模で注文する旨を申し入れます。

ちなみに、ローンチカスタマーのローンチとは「推進させる」という意味ですね。

以上を踏まえてローンチカスタマーをまとめると、航空機メーカーを後押しし、新規開発を促す顧客のことだと考えればよいでしょう。

宣伝・プロモーション「ローンチパーティー」の意味

ローンチパーティーとは、新商品や新サービスなどのスタートを記念して催されるパーティのこと。

ローンチパーティーを行う意義は主に2つあります。

1つは制作や開発に携わった関係者に対する慰労の機会を作ること。もう1つは新商品や新サービスの宣伝・プロモーションを図り、認知度を高めるきっかけとするというものです。

ローンチパーティーを開催するに当たっては著名人を招いたり、メディアに注目されるような目玉を用意したりといった工夫とセンスが要求されるでしょう。

ローンチパーティーを告知する際にはFacebook広告やWeb広告、もしくは自社運営のWebサイトやSNSなどを利用するのが有効です。

Webを利用するメリットとして、TV放送でCMを流すよりも広告費をカットできたり、訴求ターゲットを絞り込めたりといった点が挙げられるでしょう。

最も低コストで高いリターンを期待できるのは自社運営のサイトを利用する要領で、反響を直接チェックすることができるので見込み客を予想しやすいという大きなメリットがあります。

ただし告知を自社運営サイトのみで完結させるには、前提としてある程度の知名度が必要になるでしょう。

小売り・製造業「ローンチカレンダー」の意味

ローンチカレンダーとは、新商品の発売日を網羅したカレンダーのことです。

ローンチカレンダーを用いることが多いのは小売業・製造業で、特に目まぐるしいペースで新商品を次々発売する業態は、各商品の発売日を目視しやすくするべきだという背景があります。

MacOSの機能「ローンチパッド」の意味

ローンチパッド(launchpad)とはMacOSの機能の1つで、画面上にMac内のアプリケーションを全て表示することができるという内容です。

iPhoneやiPadにおけるアプリケーション一覧画面の機能をMacOSに移植したもので、MacOS X Lionから新たに実装されました。

ローンチを使うのはダサい?日本語の言い換えを覚えておく

場面によってはカタカナ語でローンチというよりも、日本語で言い換える方がよい時もあります。

類語や同義語で、言い換えの表現を探してみましょう。

誰がよく使う?ローンチが浸透している業界やシーン

ローンチは元々、IT業界で使われる用語でした。プログラムやサービスを完成させて世に送り出す際、最も相応しい表現としてローンチが妥当とみなされたのです。

例えばリリースというと、一般的には「解放」や「解禁」という意味になります。

リリースが当てはまる場面としては事前に告知や予告がなされていて、なおかつ一旦制限がかかっている状態が前提です。

映画やTV番組の予告が典型で、後に制限が解除されて初めてリリースといえるわけですね。

IT業界における多くのプログラムやサービスのように、告知や予告をしていなくとも世に向けて成果物を発表するという場合は、やはりローンチという表現が相応しいでしょう。

類語や同義語をチェック

ローンチの類語や同義語を紹介します。

発進

ローンチの由来である、英語“launch”に最も近い日本語表現は「発進」です。

ロケットの発射やレーシンクカーの発車も、「発進」という意味で括れますよね。同様に新製品の発表、サービスの開始も「発進」と言い換えられます。

カタカナでいうところのスタートに近いニュアンスともいえるでしょう。

公開

ビジネスシーンで使われるローンチの意味に最も近いニュアンスが「公開」です。公開とは、広く公に発表することを指します。

ローンチの反対語や対義語まとめ

続いて、ローンチの反対語や対義語も網羅しましょう。

非公開

ローンチには公開という意味があります。公開の対義語は「非公開」です。

未公開の場合は将来公開される可能性がありますが、非公開の場合は公開の可能性が示唆されません。似た言葉だからこそ、相違点に注意しましょう。

停止

ローンチを発進と訳す場合、対義語は「停止」が当てはまります。自動車が動き出す時は発進、ストップする時は停車。理屈は同じですね。

ローンチって何語?「launch」の意味や発音の注意点

ローンチは英語の“launch”に由来します。

“launch”は発射や発進、推進といった意味です。元々はロケットの打ち上げや潜水艦の進水など、大型の物体が動き出す様を表す言葉でした。

物が動く・動き出すというニュアンスから、物事の始まりや進行という意味でも使われるようになっていったわけですね。

“launch”の発音は、ローンチではなく「ラーンチ」に近いといえます。例えば、軍用重火器のロケット砲を「ロケットランチャー」といいますよね。

ロケットランチャーの綴りは“rocket launcher”で、ロケットを射出するものという意味を表します。

もうお気づきでしょう。日本語圏では“launch”に当たるものを「ローンチ」と発音する一方で、“launcher”に相当するものを「ランチャー」と発音しているのです。

いささか奇妙な話ですが、カタカナ語と元の言葉の間において、ローンチと“launch”のような相違はしばしば起こっているものと理解しておきましょう。

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