ビジネス用語

「のとおりです」の使い方は沢山ある!説明にも同意にも使える重要フレーズを解説

そのとおり・下記のとおりなど、「○○のとおりです」という言い回しはよく見られますよね。

改めて注目すると、面白い表現だと思いませんか。

「○○の通りです」のように、「通り」を漢字で表す例もあります。

表記の違いについても気になりますよね。

「のとおりです」という言い回しについて、使い方や類似表現も併せてチェックしてみましょう。

「のとおりです」の意味や使い方を簡単解説

「のとおりです」は慣用句のような言葉。意識して注目する機会は多くないものです。

改めて「のとおりです」の意味や使い方を簡単にまとめてみましょう。

意味や使い方

前の文章や内容を肯定・同様であることを意味する

「のとおりです」とは、前の文章や人の発言内容などを肯定したり、同様であることを示したりする言い回しです。

例えば、「お察しのとおり」や「ご指摘のとおり」といったフレーズは馴染み深いでしょう。

いずれも相手の推察や指摘を聞いた上で、内容を肯定したり同調したりする表現ですよね。

脈絡もなく、突然「のとおりです」を使うことはできません。

「のとおりです」は先に書かれた文章や、相手の発言があってこその言い回しというわけです。

「○○のとおりです」のように組み合わせて使うことが多い

「のとおりです」の使い方としては「○○のとおりです」のように、他の言葉と組み合わせるパターンが多いでしょう。

「○○のとおりです」という組み合わせの場合、「○○」の部分には名詞が入るのが一般的。

先述の「下記のとおりです」や「ご指摘のとおりです」も、名詞との組み合わせですよね。

助詞「の」と組み合わせるためには「仰せのとおりです」のように、名詞と組み合わせる必要があることを覚えておきましょう。

例えば「仰るとおりです」という表現の場合は、名詞ではなく「仰る」という動詞との組み合わせ。

従って「のとおりです」の用法には当てはまりません。

分かりやすく整理する際に使うことで洗練された文章になる

「のとおりです」を上手に使うと言葉のまとまりを整理し、文章全体を洗練させる効果があります。

英語でいえば、“that”をうまく配置できるかどうかで文章のまとまりは大きく変わるもの。

例えば“I said that~”という英文は、和訳すると次のようになります。

和訳

「私は次のように言った。~(かくかくしかじか)と。」

指示代名詞“that”を挿入することによって、「私は発言した」というアクションと、発言の内容を区別することができるのです。

「のとおりです」も英語の“that”と同様、指示代名詞の役割を担っているというわけですね。

「のとおりです」は平仮名と漢字表記どちらが正しい?

「のとおりです」の表記に注目してみましょう。

平仮名の場合と、漢字の場合があることにお気づきのはず。

どのような違いがあるのでしょうか。

表記の仕方

公用文で使う時は平仮名表記が決まりである

公務員など公的な文書作成に携わる立場の人にはルールがあり、「のとおりです」は平仮名で表記するものと定められています。

「内閣訓令第1号」の「公用文における漢字使用等について」における注釈

平成22年11月30日付で内閣訓令第1号「常用漢字表の実施について」が発令され、行政機関が作成する公用文における漢字使用のルールが定められました。

記事に関係する箇所を抜粋すると下記のとおりです。

表記ルール

「次のような語句を,( )の中に示した例のように用いるときは,原則として,仮名で書く。」
とおり(次のとおりである。)

参考:内閣訓令第1号「公用文における漢字使用等について」

先述の公用文作成時における「のとおり」に関する表記ルールは、内閣府が発した訓令に由来するというわけですね。

公用文でなければビジネス・日常生活においてどちらでもOK

「のとおりです」の表記について、公用文以外においては特にルールがあるわけではなく平仮名・漢字どちらでも構いません。

ただ行政の指針としては、平仮名で「のとおりです」と表記するのがスタンダードだと判断していることを覚えおくとよいでしょう。

もしも漢字表記したい時は?「の通りです」が一般的

「のとおりです」の表記を平仮名でなく、漢字にしたい場合は「の通りです」と記述しましょう。

日常生活で見かけるものとしては、漢字で「の通りです」の表記が多いですよね。

行政で公文書作成に携わっているのでなければ、平仮名にこだわる必要は特にないともいえるでしょう。

ビジネス文書やメールで「○○のとおりです」を使う時のポイントを例文と一緒にチェック

基礎知識を踏まえ、ビジネス文書やメールで「○○のとおりです」と発言する場面を考えてみましょう。

ビジネス文書やメールの場合

そのとおりです

「そのとおりです」とは相手から受けた指摘を肯定したり、相手の意見に同調したりという場合に使う表現です。

相手の言い分を一切否定せずに受け入れる表現であるため、乱用には要注意ですね。

例文

「A君、毎朝7時に出社してるんだってね!」
「そのとおりです。よくご存じですね」

以上のとおりです・以下のとおりです

「以上のとおりです・以下のとおりです」は、主として内容の説明に使うフレーズ。

先に内容を説明し、区切りがついたところで説明を終える場合は「以上のとおりです」を使いましょう。

一方、内容の説明を後に回す場合は「以下のとおりです」と一言添えると、続いて内容の説明が始まることが明らかになり親切といえます。

例文

「グーはチョキに勝ち、パーに負ける。チョキはパーに勝ち、グーに負ける。パーはグーに勝ち、チョキに負ける。じゃんけんの説明は以上のとおりです」

上記のとおりです・下記のとおりです

「上記のとおりです・下記のとおりです」は文章による記述を前提とした表現です。

用法そのものは「以上のとおりです・以下のとおりです」と全く同じといって構いません。

何が違うかといえば、「以上のとおりです・以下のとおりです」は口頭・記述どちらでも使える表現ですよね。

一方「上記のとおりです・下記のとおりです」は、文章限定の表現だということです。

「記」というキーワードがポイントですね。

例文

・50戦49勝1敗。野口選手の戦績は以上のとおりです。
・野口選手の戦績は以下のとおりです。50戦49勝1敗

「のとおりです」を目上の人に敬語や丁寧な言い回しで使いたい時

「のとおりです」は公用文にも使われる言葉であり、そのままでも失礼には当たりません。

目上の相手や外部の人に対し、より丁寧な言い回しをしたいという場合には別の言い方もあります。

丁寧な言い回し

のとおりでございます

「のとおりです」を、もう少しかしこまった言い方にする場合は語尾を変更するだけでも効果大。

「です」から「ございます」に切り替えるだけでよいのです。

例文

当店の営業時間は、下記のとおりでございます。

おっしゃるとおりです

相手の発言に同調する際、丁寧な言い方をするなら「おっしゃるとおりです」というのがベストでしょう。

「言われるとおり」よりも語感がきれいで、聞き取りやすいのも好印象につながります。

例文

「いい新人が入ったね!彼女には期待できるんじゃないか?」
「おっしゃるとおりです。あの子はウチのエースになる器ですよ!」

ビジネス必須「ご認識のとおり」の使い方と敬語としての注意点

ビジネスでは誤解や行き違いを避けるため、確認作業を行うのがセオリー。

確認作業の際には相手に対して失礼がないよう、配慮が必要です。

失礼のない確認の仕方とはどのようなものでしょうか。

敬語表現に注目しながらチェックしましょう。

確認の仕方

ダブルチェックの意味?会話の冒頭で使うのが適切

英語のイディオムに“As you know,~”というものがあります。

「ご存じの通り、~」と念押しで使うのが一般的ですね。

ビジネスシーンで、“As you know,~”に相当する日本語は「ご認識のとおり」というものです。

建前としては既に「理解されているものと存じますが~」という言い回しですが、本音の部分では「ひょっとすると正しく理解されていないかもしれないので、念のためもう一度申し上げます」というダブルチェックの意味があります。

英語イディオムの“As you know,~”は、話の先頭に持ってくるのがセオリー。

「ご認識のとおり」も同じ理屈で、話の冒頭で使うと流れがスムーズになります。

「~でご理解戴けると幸いです」を語尾に活用で礼儀が保てる

話の先頭に「ご認識のとおり」を配する要領のほかに、話の終わりに「~でご理解戴けると幸いです」と結ぶ方法も有効。

すなわち内容の説明を復唱し、最後に「以上の内容でご理解戴けると幸いです」と締めくくるのです。

最初に「ご認識のとおり」と切り出す場合、あたかも認識していることが当然であるかのような印象を与える可能性がありますよね。

一方、話の最後に「~でご理解戴けると幸いです」という場合は、こちらからお願いする姿勢を打ち出して締めくくる格好になります。

相手に与える印象は、おしなべて低姿勢である方が良いものになるでしょう。

「ご認識のとおりで問題ありません」・「ご認識のとおりで間違いありません」でより丁寧に

説明した事柄に対し、相手が確認のために内容を復唱する場合があるでしょう。

説明する側とすると、自分から確認を促す必要が省けるので助かる行為ですよね。

相手が復唱した内容が正しければ、「ご認識のとおりで問題ありません」もしくは「ご認識のとおりで間違いありません」と返すのが一番丁寧な言い回しです。

仮に「そのとおりです」と返してしまうと、ちょっと偉そうな響きがありますよね。

英語表現の“You are right!”と同じ扱いになってしまい、目上の相手に対する言い方としては相応しくありません。

やはり「ご認識のとおりで問題ありません」か、「ご認識のとおりで間違いありません」と受け答えするのがよいでしょう。

多用することで無礼と見なされる危険性もあり

いかに丁寧な言い回しでも、相手から自分の認識を確認する行為を繰り返されるのは気分の良いものではありませんよね。

「本当に理解していますか?」と、まるで見下されたような気分になってしまうおそれがあります。

認識の内容を確認する行為は最小限に留めるか、話の終わりに自分から内容を復唱し、「~でご理解戴けると幸いです」と締めくくるとよいでしょう。

「そのとおりです」の英語表現や英会話フレーズをピックアップ

日本語の「そのとおりです」に相当する英語表現や、英会話のフレーズを考えてみましょう。

既出のものもありますので、おさらいとしても役立つはずです。

英語表現

・“You are right.”(あなたは正しい)
・“I agree.”(同意だ・同感だ)
・”Absolutely.”(完全に同意する)
・“Definitely.”(確かにそのとおりだ
・“Totally.”(全くそのとおりだ)

まとめ

「のとおりです」という表現は、使い方に応じて意味合いが変わる言葉です。

他人に物事を説明する際にも使えますし、相手の意見に対して同意する場合にも役立ちます。

敬語表現と組み合わせる事例も多く、コミュニケーションの要というべきキーワードーの1つです。

ちなみに「のとおりです」に相当する英語表現は、シンプルなものばかり。

場面に応じてどんな表現をするべきか迷ったら、先に英語表現をイメージして日本語化するというのも有効なアプローチでしょう。

「のとおりです」を上手に使いこなせる人は自分が話すのも、相手の話を聞くのも上手なもの。

是非とも「のとおりです」の使い方をマスターしましょう。

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