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「アナウンス」の意味とは?「ナレーション」「スピーチ」との比較で違いが明らかに

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「アナウンス」という言葉自体には誰もが馴染みがありますよね。

一方でよく耳にする「ナレーション」や「スピーチ」とはどう違うのでしょうか。正確な意味や類語との違いにまで踏み込むと少しハードルが上がりそうです。

この機会にアナウンスについて詳しくチェックしてみましょう。


放送業界用語!?アナウンスの意味と使い方

アナウンスの意味や使い方について解説していきます。

「アナウンサー」という職業があるように放送業界用語のようにも思われますが、実際はどうでしょうか。

広く公衆に発信すること

アナウンスは英語の“announce”に由来しています。この英単語と同様に、アナウンスの意味は「広く公衆に発信する」ということです。

特定の誰か1人を対象にするのでなく、相手は不特定多数の見知らぬ人です。

アナウンスには「責任を持って公式発表する」という意味合いが含まれているのです。

代表的なものは誰もが知るアナウンサー

冒頭で簡単に述べた通り、アナウンサーはアナウンスに携わる代表格です。

アナウンスを職務・責務として、日々公衆や大衆に向けて広く情報を発信しているからですね。

単にテレビに出て原稿を読むのがアナウンサーというわけでもありません。

アナウンサーとは、テレビを通して公式な情報を伝える職務であるという点を押さえておきましょう。

なお、アナウンスという行為ができるのはアナウンサーだけではありません。

ビジネスにおいての意味

ビジネスにおけるアナウンスの意味は主に「正式発表」や「告知・公示」といったものです。

用法としてはリリースや情報解禁といった意味合いに近くなります。

CMなどで広告を出す場合は一般大衆を対象にすることもありますが、反対にアナウンスの対象を社員や株主・取引先などと限定する場合も多いのがビジネスシーンにおける用法の特徴です。

アナウンスを使うシチュエーションと例文

アナウンスの意味や用法を把握できたところで、実際にどのように使われるのかを例文で紹介します。

果たして、それぞれのシチュエーションに相応しい使い方になっているでしょうか。

メディア媒体

例文:公開

新商品AのCMを出し、いよいよ消費者に向けてのアナウンスを開始する

例文:情報発信

広報の業務に就き、アナウンスの専門担当になった

乗り物に搭乗中

例文:案内

次の停車駅はA大学前です

例文:案内

終点はB駅、到着時刻は21時3分の予定です

例文:案内

左側のドアが開きます

職場や施設

例文:社内告知

勤務先で4月1日からの新体制発足に伴い、社内人事異動がアナウンスされた

例文:公示

水面下で進めていた社内極秘プロジェクトの内容を取締役会で決議し、次回の株主総会の場で株主にアナウンスすることにした

アナウンスの同義語とは?アナウンスメントの使い方

続いて、アナウンスの同義語をチェックしていきましょう。併せてアナウンスの派生語である「アナウンスメント」も紹介します。

使って恥ずかしくない同義語

アナウンスの同義語は複数あり、発表・告知・公示・公表・声明・布告・宣言などが挙げられます。

アナウンスの主な意味は元々「広く公衆に発信する」というものですが、文脈や前後関係によって対象が公衆でなかったり、特定の限られた相手であったりと多少変化します。

状況やドレスコードに応じて最適な表現を選択する必要があります。

特にビジネスシーンでは、カタカナ用語の乱発は軽薄な印象を与える場合もあります。

アナウンスと言って通じる場面であっても上記に述べた熟語のいずれかから最適なものを選んで対応する方が無難でしょう。

しばしば社会問題にもなるアナウンスメント効果とは?

メディアによる予測や世論調査の報道がもたらす心理的な影響によって、大衆の行動が変化する場合があります。

これをアナウンスメント効果といい、例えば選挙活動においては有権者の投票や候補者陣営の士気に影響を及ぼす作用で知られています。

アナウンスメントの内容に恣意性が介在し公平性が歪められるおそれがあるため、しばしば社会問題としても取り上げられています。

また、経済活動においても政策当局が国の方向性、意図を明示することで企業や金融機関の方策に影響を与え、一般家計や消費活動を左右する作用があります。

権力あるいは影響力のある立場の人物が発するアナウンスメント効果とは、かくも大きいのです。

参考:選挙予測報道のアナウンスメント効果再考 : 昭和61年の衆参同日選挙の場合を手がかりに

アナウンスの類語をご紹介!ナレーション、スピーチとの違いは?

最後にアナウンスの類語をご紹介します。「ナレーション」と「スピーチ」の2つですが、果たしてアナウンスとの違いはどのようなものでしょうか。

アナウンスとナレーションの違いは?

ナレーションについてチェックしていきましょう。

カタカナ用語の「ナレーション」は英語の“narration”に由来する言葉で、「物語・叙述」といった意味があります。

つまり「語りかける・述べる」というニュアンスが強く、アナウンスのように何かを発表したり、大衆を相手に声明を出したりする内容とは性質が異なることがわかります。

日常生活でナレーションという言葉が使われたり、見聞きしたりする機会は主に映画やテレビが多いでしょう。

登場人物の心理描写やストーリーを伝える目的で、補助的な説明の役割を担うのがナレーションです。

アナウンスとの違いは、ナレーションには作品の雰囲気やトーンに合わせてある程度の脚色がなされていることがわかります。

もちろん事実のみを淡々と伝える調子のナレーションもありますが、その場合も作風に合わせて計算された上での演出というわけです。

アナウンスとスピーチの違いは?

他の類語でアナウンスによく似た言葉としては「スピーチ」が挙げられます。

スピーチは大別して2つの意味があり、1つは公的な挨拶を指し、具体的には宴会や式典、会議など多くの人が集まる場で出席者全員に対して行う話や挨拶のことです。

結婚式のお祝いや祝辞・謝辞といったお礼の挨拶、送別会・歓迎会などの祝福や励ましなどが挙げられます。

もう1つは演説のように、自分の主張を大勢の人の前で発表することです。

選挙活動における所信表明、あるいは国家首脳就任スピーチなどもこれに当たります。このため「演説」という意味合いに注目すればアナウンスに比較的近い言葉といえます。

しかし本来の英語に立ち戻れば、“speak”の派生語が“speach”であることからもわかる通り、何かを発表するというよりも「大衆に向けて話をする」というニュアンスが強い点がポイントといえるでしょう。

アナウンス・ナレーション・スピーチとも、それぞれ性質が異なるのです。

まとめ

言葉を発する・誰かにものを伝えるという大枠の趣旨は同じであっても、場面や状況あるいは背景によってその性質は異なり、最適な表現も変わってきます。

アナウンスは、類語と比較することで深い意味合いを理解できる言葉の代表格です。

言葉のもつ意味や責任の重さを理解し、適切に運用することが必要なのです。

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