ビジネス用語

「バッファ」の意味とは?どうして必要なの?メリットや存在意義も説明します!

バッファという言葉を聞いたことはありませんか。

ビジネスシーンでの使用割合が多いため、日常的にはあまり聞かれないかもしれません。

バッファは便利な言葉です。言葉として有用なだけでなく、思考法としても重宝します。

仮にバッファという言葉は知らなくとも、予算やスケジュールなどを管理する立場の方はバッファの概念を取り入れているはずです。

バッファの使い方を把握し、活用できるように記事をまとめます。

緩衝物から派生したバッファの意味をカンタン解説

バッファは元々、緩衝物のことです。

緩衝物とは物同士がぶつからないよう間に挟み込む、ショック吸収材などを指します。

通販をよく利用する人ならば、包装用資材のプチプチを思い浮かべればわかりやすいですね。

まずはバッファについての意味や使い方といった基本をマスターすることにしましょう。

英語の「buffer」に由来

バッファは英単語“buffer”に由来するカタカナ語です。

“buffer”とは本来、緩衝器や緩衝物といった物理的な機能を指すものでした。

しかし後になって緩衝国や余裕といったように、物理的な機能以外の意味を示す用法も定着していったのです。

IT業界のバッファは一時的な「メモリ回路」や「領域」

IT業界におけるバッファとは、一時的に使用できるだけのメモリ回路や領域を確保しておくことです。

簡単にいえば、本格稼働するPCリソースとは別に、予備のリソースを確保しておくというニュアンスです。

なお、バッファはITが発達していなかった頃から存在する概念です。

厳密にはPC用語と表現する方が適切といえるでしょう。

ビジネスでは時間的な「ゆとり」や「余力」

PC用語としてのバッファはビジネスとの親和性が高く、次第にPCを利用しない場面でも使われるようになっていきました。

すなわち、時間的なゆとりや業務上の余力といった余剰リソースを確保するということです。

現在日本においてバッファといえば、いわゆる余剰のリソースを指すものと考えられるようになっています。

つまりビジネスシーンでの用法が浸透し、一般化されたということですね。

「余裕」から派生して在庫管理にも使われる

ビジネスシーンでは、バッファが余剰リソースの意味として使われると述べました。

在庫管理においてもバッファは有用で、余剰在庫をバッファと表現することもしばしばです。

単なる余剰在庫というと、まるで余りものであるかのようなマイナスのイメージを抱きがちです。

しかしバッファと表現するとどうでしょうか。

あくまでも必要な余剰在庫なのだという、プラスのイメージを打ち出す効果も期待できそうです。

バッファはサポート役という意味もあり

バッファにはサポート役という意味も含まれます。

スポーツを例に挙げましょう。

スターティングメンバーをメインだとすれば、控えの選手をバッファとみなすこともできます。

メインの選手がケガなどで退場してしまった際には、控えの選手が穴埋めしますよね。

つまり、バッファにはサポート役という意味合いがあるというわけです。

ビジネスシーンでの正しいバッファの使い方

続いて、ビジネスシーンにおけるバッファを詳しくみていきましょう。

仕事の進捗や会議などを管理・運営する際も、バッファは役立ちます。

そこでバッファの正しい使い方を確認します。

効率的な仕事のため時間スケジュールを組む

仕事を効率的にこなすには、時間を上手に使う必要があります。

仕事のできる人は、時間の割り振りが上手です。

つまり時間スケジュールをうまくコントロールしているのです。

そこで大事なのが、時間的な余裕を持ってスケジュールを組むということです。

時間的な余裕、すなわちバッファが大事になってくるわけです。

では、バッファを作るにはどうすればよいでしょうか。

例として、通常10分を要する仕事があるとしますよね。

そこで10分ではなく、8分で済ませるためのプランを練り、実行するのです。

すると2分のバッファを得られることになります。

続いて、得られた2分のバッファを次の作業に充てましょう。

次の作業も早く終われば、さらに新たなバッファを上乗せできることになりますよね。

つまりノルマに基づいてスケジュールを組み、その上でバッファを生み出していくということが肝心なのです。

すると、必然的に効率的な仕事ができるようになるというわけです。

会議や打ち合わせの進行を円滑にしたい

会議や打ち合わせを進行する立場の人にとっても、バッファの概念は有効です。

時間スケジュールの活用法とも共通しますが、一般的に議事進行にはタイムテーブルを設定しますよね。

そして各論点に対し、さらに時間の割当てを行います。

時間割を守るのはもちろん大事ですが、ある程度話がまとまった段階で、それ以上話を長引かせないという判断も必要です。

そこで各タイムテーブルの時間いっぱいではなく刻限の少し前、目安として2~3分程度前に次の議事に移るようにしましょう。

すると時間のバッファが得られます。

また以降の議事で議論が盛り上がる場面が出てきたら、そのタイミングで確保していたバッファを使ってもよいでしょう。

重要な場面こそ、時間ギリギリまで議論するべきです。

会議や打ち合わせの進行を円滑に行うには、バッファのコントロールが大事です。

つまり、バッファの確保とリリースをうまく使い分けるということです。

採算性やリスクを考慮して予算や工数、人員などの見積もりを要する場合

建設や製造などの現場を管理する立場の人にとっても、バッファの概念は重要です。

現場の運営には労働力のほか、予算や工数などといったリソースの管理も必要です。

いずれについてもバッファを確保するべきで、またバッファが大きいほど安定運営につながります。

従って現場の運営に要するリソースの見積もりは、2段階必要といえるでしょう。

すなわち最低限の必要分と、さらに安定運用にむけてのバッファという2段階です。

バッファを用いたフレーズを例文でチェック

今度は、文章の中でバッファを使う場面を考えてみましょう。

バッファを用いたフレーズを紹介します。

例文も2つずつピックアップするので、イメージしやすくなるはずです。

バッファを持たせる

余力をキープさせるというニュアンスを表現する際には、バッファを持たせるというとよいでしょう。

なお「持たせる」という他動詞なので、自分がコントロールする意味合いが含まれます。

例文

今回の海外出張は1週間の長期戦だ。経費が予算オーバーしないように、予めバッファを持たせておこう。

例文

B地区の旗艦店は仕事の量が多く、スタッフの離職率も高い。対策として、人員計画ではバッファを持たせてスタッフを配置しよう。

バッファを持つ

バッファを持つとは、余力や余裕をキープするということです。

後述の「バッファをとる」と比べると、新たに作るというよりも保持・維持するニュアンスが強いといえます。

例文


昨年の実績を受け、例年よりも新人が多く配置された。当店は離職率が高いものの、業績はとても良い。
また今年度は人員のバッファを持っているので、さらに業績を伸ばせるだろう。

例文

納期にはバッファを持つことが大事だ。例えば一ヶ月間の納期を提示された場合、期限の3日前には納品できるよう体勢を整えるべきだ。

バッファをとる

バッファをとるとは、新しくバッファを設定するという意味合いです。

つまり計画的にバッファを作るということです。

先述の「バッファを持たせる」に比べると、自主的にコントロールするというニュアンスがあります。

例文

不測の出費に備えて月々の販管費には引当金を積み、バッファをとっておくのがセオリーだ。

例文

労務関係の書類提出に期限を設けても、締切を守らない人間は必ず現れる。対策としてバッファを取り、本当のデッドラインよりも数日前に期限を設定することにしている。

バッファの付いた言葉の意味をチェック

次は応用編です。

バッファの付いたフレーズや、組み合わせによる関連語を紹介します。

それぞれ意味についても解説します。

バッファメモリ・バッファストレージ

バッファメモリ・バッファストレージとはPC用語です。

バッファメモリとは、異なる機器や回路の間でデータを入出力する際に用いられる半導体メモリ装置です。

データをやり取りする際、機器や回路の間で処理速度や転送速度に差が生じることがしばしばあります。

しかし一時的にデータをメモリに保存することにより、速度の差を補うという役割を果たします。

バッファストレージも役割としてはバッファメモリと概ね同じです。

バッファメモリもバッファストレージの一種です。

バッファストレージは記憶装置全般を指すため、よりカバーする範囲が広いといえます。

プリンタバッファ

プリンタバッファとは、印刷に関する命令やデータを記憶しておく装置のことです。

いわゆる緩衝デバイスで、PCとプリンタの間に接続して使う仕組みです。

今でこそ見かけることは少なくなりましたが、当時としては画期的な仕組みでした。

マシンパワーが十分でないPCにとって、印刷は大きな負担といえます。

しかしプリンタバッファが間に入ることで、印刷中でも他の作業ができるようになったのです。

バッファ在庫

バッファ在庫とは、いわゆる余剰在庫のことです。

単なる余剰在庫というよりもバッファ在庫という方が前向きな印象につながるかもしれません。

言い方ひとつで、相手に与える印象は変わるというわけですね。

バッファの類語や言い換えをまとめてみた!

バッファには類語や言い換え語があります。

既出のものがほとんどですが、おさらいも兼ねてまとめてみましょう。

緩衝物

主に衝撃を吸収し、弱めるものを指します。業務用の機材であったり、梱包用の資材であったりと形態は様々です。

余力

控えの選手であったり、予備のリソースなどを指します。

第一線で本格稼働しているものではなく、有事に備えて控えている人や物などが該当します。

一次記憶装置

一次記憶装置とはPC用語の1つで、バッファストレージが該当します。

通常、機器や回路の間でデータをやり取りすると処理速度や転送速度に差が生じてしまいます。

しかしバッファメモリなどのような一次記憶装置が間にあると、一時的にデータを装置に記憶させつつ作業を行えるようになります。

するとデータの処理速度や転送速度の差が和らぐというわけです。

ゲームにおけるバッファとは?バフとの関係性を解説

ゲームにおけるバッファとは、役割・担当の1つです。

アタッカーやヒーラーなどといった言葉は比較的有名ですよね。

実はバッファも、アタッカーやヒーラーと同様の扱いなのです。

バフとは支援・補助効果のことです。いわゆるRPGにおける補助魔法が代表的ですね。

つまりバッファとは、支援や補助を行う役割ということです。

ちなみに呼称はバッファではなく、バッファという方が一般的とされています。

メリットはあるの?バッファを持つために必要なことは

最後に、バッファを持つ意義を考えてみましょう。

数学における論理と集合には、必要条件と十分条件という概念がありますよね。

バッファとは十分条件に相当します。ただし、必要条件が不足している状況では意味がありません。

必要条件が満たされた状況でこそ、バッファは活きるのです。

改めてバッファを持つために必要なことを考えましょう。

あらゆる状況において当てはまることとして、まず必要条件と十分条件を定義することです。

何を達成すれば必要条件をクリアしたことになるのか、必要条件と十分条件の境を見極めねばなりません。

必要条件をクリアした後、新たに十分条件をクリアするという課題が生まれます。すなわちバッファの生成です。

バッファを生成するということは、必要十分条件を獲得するということです。

必要十分条件が整えば、自ずと安定運用や安定稼働につながります。

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