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「リソース」の意味とは?和訳は資産ではなく「資源」?分野別の用語やフレーズも紹介!

企業経営ではもちろん、統治やマネジメントの概念があるゲームでも「リソース」という言葉が使われます。

リソースは一般的に「資源」と訳されていますよね。資源という日本語訳は実に的確で、資産でも消費財でもないという点が大事なのです。

当記事ではリソースが持つ3つの意味を中心に、例文などと併せて紹介していきます。

リソースのもつ3つの意味をわかりやすく解説

リソースには大別して3つの意味があります。3つの意味といっても全く無関係ではなく、いずれも根底にあるのは「資源」という性質です。

資源というキーワードに注目しながら、それぞれの意味をチェックしましょう。

ビジネスのリソースの意味「人的リソース」と「経営資源(経営リソース)」

ビジネスにおけるリソースは「人的リソース」と「経営リソース」に区別されます。

経営者の視点に立てばわかるのですが、人的リソースも広い意味では経営リソースの一種です。

経営者が会社を立ち上げ、人材を雇用するとしましょう。

次の段階として部門や課といった組織を作り、組織の機能に応じて仕事を配分しますよね。

次の行程には何があるでしょうか。

もうおわかりでしょう、会社を運営していくには各組織に配分した仕事に応じて、仕事をこなすだけの人員配置が必要なのです。

仕事をこなす人員、労働力もリソースの1つであり、ひいては事業活動を継続していくための資源だということですね。

人的リソースの考え方を理解できれば、経営リソースを理解できたも同然。

例えば支店を抱える会社であれば、月や週の単位で各支店に活動資金を配分しているはずです。

支店で運用する営業車や業務用PCなどもあるでしょう。いずれも経営者の判断のもとに、必要な経営リソースとして配分されているのです。

ビジネスにおけるリソースとは、経営活動に必要な資源のことだと覚えておきましょう。

ITのリソースの意味「PCの容量・構成要素」

ITの分野におけるリソースの意味は、「PCの容量・構成要素」を指します。

PCの容量とは主にHDDやSSDといった、ストレージの空き容量のことです。

いかに大容量のストレージでも、データが満杯になっていては性能を発揮できません。

PCの容量が取り沙汰される場合は、利用可能な容量がどれだけ残っているかという点がポイントになります。

利用可能な容量、すなわち「利用可能なデータ領域」を資源とみなし、リソースと呼ぶわけです。

対象がメモリの場合も理屈は同じで、使用可能なメモリ領域をリソースと呼んでいます。

PCの構成要素とは、PCの動作を支える機器類の組み合わせです。

PCはパーツ単体では動作しません。いくつものパーツやソフトウェアで構成され、さらにライセンスなどといった権利の要素も加わった集合体がPCなのです。

PCの動作や機能を支える各構成要素をリソースとみなすわけですね。

ゲームのリソースの意味「アイテムや資源・材料」

少し内容がカジュアルになるとはいえ、ゲームにおけるリソースもビジネスのリソースとほとんど同じです。

例えばミリタリーアクション作品で戦車や戦闘機といった乗り物が登場する場合は、燃料の概念があることも。

燃料をどのように運用するかという問題は、正にマネジメントの範疇ですよね。今回の例であれば、燃料がリソースに相当するということです。

戦国時代が舞台のシミュレーション作品であれば、兵糧(食料)をイメージするとわかりやすいでしょう。

遠征時に兵糧が尽きてしまうと「腹が減っては戦ができぬ」の諺通り、問答無用で負け戦となってしまいます。ゲームの世界では、兵糧も立派なリソースというわけですね。

番外編OUTLOOKのメールの宛先にあるリソースの意味

現行のOUTLOOK(Microsoft Officeシリーズ)には、メールの宛先として「リソース」という項目が用意されています。

OUTLOOKのリソースとは「リソースメールボックス」のことで、主にビジネス用のツールです。

リソースメールボックスでは会議室や社有車などといった会社の共有資産、すなわちリソースを管理します。

簡単にいえば、OUTLOOKからのメール送信によって会社の共有資産を予約できるというわけです。

リソースメールボックスを利用するにはシステム上の設定が必要ですが、適切に設定すれば非常に便利な機能といえるでしょう。

リソースの使い方を例文でチェック

分野別のリソースを理解できたところで、文章の中にリソースを取り入れた例文を考えてみましょう。

ITリソース例文

自宅で使用しているPCの搭載メモリは4GBで、負荷の高いPCゲームを動かそうとするとあっという間にメモリリソースが不足してしまう。

ゲームのリソース例文

「ライバルプレイヤーXの手により、リソースを奪われました!武器庫の火薬がごっそりなくなっています!」

OUTLOOKのリソース例文

「概況ヒアリングの件で、営業部の部課長に会議出席依頼をかけました」
「OK、会場は押さえたの?」
「はい、OUTLOOKのリソースメールボックスにCC送信しておきました。会議室Aです」

リソースの付く言葉の意味

リソースの基本的な意味、特徴はご理解いただけましたね。

リソースは使いやすく便利なので、日本語と組み合わせたフレーズも多数。一例を紹介します。

リソース管理

「リソース管理」とは、主に資源の管理を指します。

単なる材料の管理という意味ではなく資金や人員、設備や什器備品といった幅広い意味の資源を管理するということであり、マネジメントの要素が強いと考えるべきでしょう。

外部リソース

「外部リソース」とは、簡単にいえば自前のものではないリソースです。

ビジネスシーンであれば、例えばリース車やリースによる複合機などが該当します。人的資源であれば派遣社員や契約社員など、非正規の人材も外部リソースの一種ということですね。

リソースを割く

「リソースを割く」とは、管理しているリソースの中から割り当てるという意味です。

リソースを管理している立場の人が使うフレーズといえるでしょう。

リソース不足

「リソース不足」はIT用語の一種で、PCのメモリやCPUに余裕がなく、命令や動作を実行できない場合に使われる表現です。

もちろん一般的な資源の不足についてもリソース不足という表現は可能ですが、IT用語としての用法が主であることを押さえておきましょう。

リソース確保

「リソース確保」とは、管理されているリソースの中から前もって必要分をキープしておくことです。

具体的には「人員の確保」や「予算の確保」などが挙げられます。

リソースモニター

「リソースモニター」はIT用語で、Windowsに搭載された機能の1つです。

リソースモニターは稼働中のPCを監視し、CPU・ディスク・ネットワーク・メモリの使用状況を表示します。

簡単にいえばPCの動作状況を把握し、リソースの使用率や余力をチェックできるということですね。

リソースの類語アセットは使い分けが重要

リソースと比較されることが多いのが、類語である「アセット」です。アセットとは日本語の「資産」に相当します。

資産とは、簡単にいうと財産のこと。株式や投資信託で取り上げられる、資産運用の対象でもあります。

資産運用の内容はアセットであっても、決してリソースではありません。

例えば投資目的の不動産を考えましょう。投資目的で購入したマンションは、紛れもなく資産・財産ですよね。

仮に社員を住まわせるための住居・社宅という考え方で購入したマンションであれば事業用のリソースとみなせるでしょう。

一方事業用でなく、あくまで投資目的で保有するマンションの場合は、やはりアセットに該当します。

リソースとアセットには的確な日本語訳があります。リソースは資源、かたやアセットは資産。

字面だけだとわかりづらいという場合は、上述のような具体例を考えてみるとイメージしやすいはずです。

心理学から学ぶ!リソース探しで自己啓発

心理学の用語に「リソース探し」というものがあります。

リソース探しとは自己分析・自己探求の一種で、自分自身の美点を探し、価値を発見しようとする行動です。

例えば就職活動においては自己分析が必須ですよね。なぜ自己分析を行うかといえば、自分の持ち味や志向、長所・短所などを客観的に把握するため。

一方リソース探しの場合はもっと気楽なもので、自分の好きなこと、今一番興味があるもの、趣味のことなどざっくばらんでよいのです。

自分自身を解放し、自分が楽しいと思えること、興味を持って取り組めることを客観的に捉える機会を作るということです。

自分の希望や美点、長所などを理解することは、結果として自己肯定につながります。

真面目な人ほど物事を悲観的、否定的に考えがちなもの。リソース探しの意義とは、否定的な自分自身を解放し、自己肯定につなげることにあるともいえるでしょう。

リソースの語源とは?英語「resource」の意味

最後にリソースの語源に触れてみましょう。

リソースのルーツは英語ですが、どんな意味なのでしょうか。

ソース「source」とリソースの違い

リソースの語源は英単語“resource”です。

主な意味は「資源・物資・供給源」で、その他に「財源・方策・力量」という意味もあります。

似た響きの単語として“source”が挙げられますが、“source”には「資源」という意味はありません。“source”が表す意味は「起源・元・源」です。

昨今では噂話やリーク情報が話題に上がった時、「ソースは何か」という質問が投げかけられますよね。

ソースを追求するということは、情報の出どころや大元を明らかにしようとしているわけです。

“resource”と“source”、そもそもの英語がよく似ている上に、和訳すると「源」という漢字が現れるのも共通項。

とはいえ、内容や性質については全くの別物であることを押さえておきましょう。

リソースの複数形?リソーセスの意味

時々、リソースと同じ文脈で「リソーセス」という言い回しが登場する場合がありますよね。リソーセス(resources)はリソースの複数形です。

現状カタカナ語のリソースという場合、単数・複数の概念はほとんど作用していません。

日本語で「資源」という場合に、単数か複数かを意識しないのと同じ理屈ですね。

リソース・リソーセスともに、資源という意味で相違はありません。

どちらかが間違いというわけではないので、特に問いただす必要もないでしょう。

リソース、リソーセスのどちらが使われたとしても、意味と用法を正確に運用することが肝心です。

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