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「キャパシティ」の幅広い使い方をマスターしよう!「アビリティ」との違いもチェック

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キャパシティはカタカナ語の中でも浸透している言葉の筆頭格といえるでしょう。

今やビジネスシーンに限らず、完全に日常会話の中に溶け込んでいます。

しかしキャパシティの意味は幅広く、場面や用途に応じてニュアンスが変わることまで把握している方はそう多くないのではないでしょうか。

そこでキャパシティの持つ複数の意味と、関連用語などをご紹介します。

キャパシティ(キャパシティー)の意味とは?

さっそくキャパシティの意味をチェックしましょう。

何となく英語由来の言葉だとは知っていても、辞書を引いてまで確認するのはためらってしまうものです。

英語「capacity」に由来

カタカナ語のキャパシティは英単語“capacity”に由来します。

“capacity”の語源は古期フランス語“capacite”に遡るとされ、元々は「どれだけ収容できるか」という意味合いでした。

キャパシティは度量・許容量のこと

上記の語源は英語化される際にもほぼそのまま取り入れられ、“capacity”は度量や許容量を指す言葉として定着しました。

日本語表現上のキャパシティも基本的な用法は全く同じといえるでしょう。

キャパ・キャパると略す例も

日本語表現上の特色として、カタカナ語は略して使われることが多々あります。

キャパシティも例外ではなく、キャパもしくはキャパるという表現が存在します。キャパとは単語としてのキャパシティを単純に縮めたものでシンプルですが、キャパるというフレーズはやや特殊です。

言葉選びにおいても場面に応じたドレスコードがある点に注意しましょう。

キャパシティの意味は幅広い!?3つのシーン別で覚えよう

キャパシティの意味は多岐にわたりますが、用法を大別すれば3つのシーンに分類することができます。順番に見ていきましょう。

人に対するキャパシティの使い方

1つ目の用法は人に対してキャパシティを使う場合で、主にその人の器量・度量といった能力を指します。

ただし似た意味を持つ「スペック」との違いとして、単純な能力だけを指すのでなく最大性能や限界能力といったニュアンスを含む点に注意しましょう。

より端的にいえば、どれだけの働きが可能であるかという点が注目されるということです。

物や場所に対するキャパシティの使い方

2つ目の用法は物や場所に対するキャパシティで、簡単にいえば収容量を指します。

例えばTV番組などで膨大な規模やボリュームを表す際に「東京ドーム何個分」という言い回しをすることがありますが、ちょうどこの意味合いと同じであると考えればよいでしょう。

IT分野に対するキャパシティの使い方

3つ目の用法はIT分野に対するキャパシティで、主としてソフトウェアやシステム、デバイスなどが発揮できる能力の限界を指します。

デジタルデータを取り扱うIT分野ならではの感覚ですが、概ね1つ目の用法と2つ目の用法をミックスさせたような考え方といえるでしょう。

つまりデータ量の限界であったりマシンやシステムにおける性能面の限界であったりと、複数の要素が組み合わさっているというわけです。

しかしIT分野に対するキャパシティについても、限界や上限というキーワードに注目すれば自ずと理解できるはずです。

ビジネスでは必須!キャパシティに関係する用語をピックアップ

ここで応用編として、キャパシティに関係する用語を4つピックアップします。

いずれもビジネスにおいて必須といえるものですので是非マスターしましょう。

キャパシティビルディング

キャパシティビルディングとは他者に対する能力構築を指し、主として組織や集団、社会が自立して活動できるようになるための能力を構築することです。

国家間では途上国に対するインフラ整備援助のように、人道支援の方策として用いられる場合もあります。

キャパシティ要件

キャパシティ要件とはIT用語で、システム運用上におけるハードウェアおよびソフトウェアの動作(パフォーマンス)に必要な性能や機能を指します。

特に新規のシステム開発や既存システム改修の際に行う作業の一環として、キャパシティ要件を決定するプロセスは必須とされています。

キャパシティ管理(キャパシティマネジメント)

キャパシティ管理とはIT用語で、システム運用面のキャパシティを予測・監視し、運用に必要なリソースを最適なコストで提供できるよう管理する一連の活動を指します。

具体的にはCPUやメモリ、ディスクや回線の容量といったリソースを配備することで、システムの変動に応じて最適な構成のリソース提供を図るのが目的です。

キャリングキャパシティ

キャリングキャパシティとは環境用語の1つです。

これは森林や土地などの自然環境に対し、伐採や開拓といった人手を入れる際に耐えうる環境負荷の限界を指します。

具体的には伐採された森林が再び生い茂ったり、地面に付着した汚染物質が自然浄化したりといった復元作用が正常に行われる限界点を示すものと考えればよいでしょう。

またキャリングキャパシティを超えるほどの甚大な環境負荷を与える行為が、いわゆる環境破壊と位置づけられます。

キャパシティの正しい使い方をフレーズでチェック

次に応用編その2として、キャパシティの正しい使い方をフレーズ単位でチェックしていきましょう。

専門用語とは異なり、いずれも普段使いのレベルなので使用頻度は高いはずです。

キャパシティを広げる

キャパシティを広げるとは主に人間としての度量や許容量を強化するということです。

基本的には人に対して使う表現であり、建物やITなどの物理的・電子的な対象には使いません。

キャパシティを超える・キャパシティオーバー

キャパシティを超えるとは能力の限界を超過し、手に負えない状態という意味です。

なおカタカナ語で統一して、キャパシティオーバーという言い方もあります。

キャパ不足(キャパシティが足りない)

キャパ不足とはある課題や問題に対して、当事者の能力や許容量が不足しているという状態を指します。

日本語表現における役者不足に近いニュアンスで、ミスマッチの原因が課題や問題の方にあるのでなく、むしろそれらに取り組む人物の方にあるという風に考える点に注意しましょう。

キャパシティが狭い

キャパシティが狭いとは日本語表現の度量が狭い・器が小さいとほぼ同義です。

つまり物事に対して受け入れられる度量や対応できる度量がごく限られており、すぐにパンクしてしまうような様を指します。

端的にいえばキャパシティオーバーになりやすいタイプといえるでよう。

キャパシティの同義語とは?日本語での言い換えも確認

ここでキャパシティの同義語や類語をチェックしてみましょう。

カタカナ語だけでなく日本語でも当てはまるものがあるはずです。

カタカナ語

キャパシティと全く同じ意味や性質を持つカタカナ語は存在しません。

しかし意味や性質が一部重複する類語は存在します。いずれも英語由来のカタカナ語ですので、この機会にキャパシティとセットで覚えましょう。

アビリティ

英単語“ability”に由来するカタカナ語で、主に能力を指します。

いわゆるスキルや才能というよりも、物事を実行できる具体的な能力を指す点が特徴です。

“ability”が日本語表現上の「可能」という意味を示す動詞“able”の名詞形である点に注目すれば、理解は容易でしょう。

ケイパビリティ

英単語“capability”に由来するカタカナ語で、素質や潜在能力を指します。

主に専門技術の分野で使われる言葉であり、現時点では不可能だったとしても将来的に解決や達成が可能と見込まれる場合も対象に含みます。

英語表現としても“capacity”と“ability”を足して割ったような言葉であり、将来性も加味して物事を実行する度量を示すものと理解すればOKでしょう。

日本語

キャパシティを日本語で厳密に表現しようとすると状況想定や場合分けも必要で、細かいところまで網羅すると膨大な量になってしまいます。

キャパシティの同義語として主なものをピックアップしてご紹介します。

建物や会場など、収容量に関するもの

収容力、収容人数、定員

仕事や課題などに関するもの

対応力、対応能力、力量、度量

ITなど電子データを扱うもの

限界性能、限界容量、電気容量、静電容量

キャパシティという単語ひとつで、実に多くの日本語表現をカバーしていることがおわかりいただけるでしょう。

やはりキャパシティは非常に便利な言葉なのです。

キャパシティとアビリティの違いとは?

最後にキャパシティとアビリティを比較して、両者の違いを把握しましょう。

キャパシティの類語の節でご紹介した通りアビリティは英語“ability”のカタカナ語であり、さらにいえば動詞“able”を名詞化したものがこの言葉の原型です。

つまり本質的に可能性を取り沙汰する言葉といえます。

アビリティは主に解決や達成が可能なものを対象とするのに対して、キャパシティは主に上限や限界を対象とするという相違点を挙げることができます。

両者は似ているように見えて、その本質や方向性は異なるのです。

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